読書

「恰好の良さに理屈も理由もない! 俺を見ろ! これが恰好いいってことだ。だろ?」

男装の軍人と暴君! 男装の軍人と暴君!! 男装の軍人と暴君!!!! \(^o^)/

 いやいや、男装、とはちょっと違うのですが、
 理想的な麗人でした。
 やはり男よりも美しくなければ、男と見まごう甲斐がない、と思います。
 そんな主人公。

 海軍、帆船、海のうえ、の物語。
 ひとりでは動かせない船にのるのは、魅力的な仲間達と、そしてその仲間達に愛されるに足る、暴君の船長。
 個人的に、船員達がみな、船長にまさに命令と命を預けている、という図式が胸に迫りました。
 海の上ですが、もっともっと続きが読みたいと思わせる物語です。
 とってもよかったです。



「――私、置いていかれるのは、嫌」

 一巻でずっと気にしていたのになかなか見せ場がなくて、きっと、きっと……!! と思っていたレーン号のソナー、ルーナ・ノア。
 当たり前のようにとても好みでした……。
 いいな……。とてもいい……。
 ルナとロディアがいちゃついていると、どちらかというと百合ではなく薔薇な姿なのがおかしいです。
 カロルがうざいです。(好きです)
 やはり男装の麗人は女装もせねばなりませんなぁ。趣深いですなぁ。しみじみ。


 読みながら、終わってしまったらどうしよう! と思っていました。
 ドキドキ。
 でも次にも本があるから、大丈夫。
 一気読みするには、清々しい分量なので、オススメです。
 最後まで、ぶれず、ロディアが一番美しくてモテモテです。あったりっきです。暴君も形無しですね。
 カロルを……ぼこぼこにしたいです……(好きです)
 巻を重ねるごとに、人物達の愛と魅力も増すので、是非どんどん読みたいです。
 もちょっと、色っぽいことにも今後は期待です。楽しみ。


 あとあと、全編にわたって、イラストが超絶美麗です。
 外れは一枚もありません。
 これはすごい。
 結婚してほしい。