コード・サプライズジューンブライド(前編)

文学フリマの用意をすすめていたある日、遠くのぺむこちゃんから着電。
曰く、
「いまでるたさんからDM来て、11日がこんこんさんの誕生日らしいからサプライズ的なものを一つよろしくと言われたんです。で、でるたさんにも内緒で、文フリ終わった後の打ち上げで、二人の婚約祝いみたいなサプライズにしてやろうと画策しているんですが……」

ほう。サプライズ。サプライズですか。
サプライズといえば。
わたくしの周囲では、驚かされる当人が泣いても決して殴るのをやめない、そういうことですね。

君はある日呼び出されて部屋の扉をあけたら、自分を除く全員がコスプレをしていたことがあるか?

しかもそのまま、手の込んだ(完全に台本がある)劇がはじまったことがあるか。私はある。

というわけで、これは、私なりのサプライズでお祝いをしなければならないなと思った次第です。
後悔はあとからすればいい。


ちなみにその時点で、Dkアンソロ表紙のレーターさんには、バースデーでるこんイラストを発注済みだったので、(彼女の方から、あるチケットのお礼に用意をしたいと聞いていた)すみやかにそれを組み込み、
ほとんど当日まで日がないこと、ぺむこちゃんが仕事で大変そうなこともあって、全面的に委託されることに。
とにかくイラストちゃんに、サプライズイラストを寄せ書き用に仕上げてもらう連絡をとり、当日持ってきていただけるように。
会場のお店の方にケーキはお願い出来るかと聞いたところ、持ち込みが出来るとのこと。好都合だ。
あとは可能であれば名前が入った記念のアクセサリーだ!!!
ということまで決めて、関東行きの夜行バスにのる。
この時点で、すでに文学フリマの前々夜。

前日は朝から美容院等の予定を済ませて、とにかく雑貨店を虱潰しに回る。
その中で、イラストさんの、寄せ書き紙があがってくる。

ただの神じゃねーの。
ほんとにこの子は!!!! 今度また美味しいお酒飲ませてあげるからね!!
この段階で、サイズは指定のA5。
どうしても、A5のフォトフレームが見つからず、少々困る。

雑貨屋さんに、駄目もとで、「コルクボードとか、ありませんか?」
そう聞いたら、「黒板ならありますよ」との答え。
黒板????

ん。いーじゃねえの。
白い紙は、ためしのA5サイズです。
わかりにくいですが、カレンダーもついてて、誕生日の日付もアピール出来るんですね。
まあ、誕生日っつうか結婚記念日ですけど。

ケーキは当日ということで、あとはプレゼントアクセサリーだけ。
アルファベットモチーフのアクセサリーって、一時期はやったけど、今は下火で、これをさがすのが難しかった。
ホントに、一文字だけのはよくあって、KはたくさんあったのにDがない。
つきあってくれた方に、「Dって名前なかなかないよ!」と言われつつ、なんとかヨコハマのロフトで、目的の、全アルファベットの組み合わせストラップを見つける。

ホントによかったーーー。

ホテルに戻ってせっせとつくるの図。
もちろん二つありますよ。
よかったよね、指輪じゃなくて。

ここまで終えた時点で夜も九時を回り、あとはもうustするくらいしか体力残ってなかったよね!!!
というわけで、運命の結婚記念日に続く。といっても、でるたんの日記が一番詳しいというカオスなわけですけどね。