読書
- 作者: 貴志祐介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/01/24
- メディア: 単行本
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- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/01/24
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(最後の一行。ただし略)
以前から、非常によく噂を聞く本でした。
その一方で、「ま、いいかなー」と思ってました。ほんとは。正直なところ。
ホラーとかの人なんでしょ? っていう印象と、なんかみんなもてはやしてるしねぇ、みたいなひねくれた感情。
でも、上巻を半分も読む頃にはすっかりそんな考えも消え失せて、
平身低頭。
なんともはや。
いいものを、いいという。
それには相応の理由があるのだと、思い知った所存です。
いかようにも読める本だ、と思います。
私はずっと、なんて甘い話なんだ! とわななきながら読みました。
すでに性をこえた、愛情の甘さは、美しくて濁っていて。
でも、最後の一行を読んで、そういうことなのだ、と思いました。
そういうことなのでしょう。
物語も、世界も、私達も。
素晴らしい読書体験でした。